私の「迷い」と「決断」ですが、これまでの人生で最もよかったと思う決断は、2012年秋のハワイへのビジネス留学です。現在、私が書いているブログはヨーロッパ旅行記というタイトル。日本各地だけでなく、ヨーロッパの国々に毎月のように出かけています。ただ、2012年まではそれほどは海外旅行もしておらず、多くても１年に１，２回旅行に出かけるだけでした。
なぜかというと、私は大学卒業依頼ずっとシステムエンジニアとして仕事をしており、お客様先でシステムを構築・運用・サポートするフィールドシステムエンジニアという役割でした。フィールドシステムエンジニアというのは、お客様先でお客様の都合にふりまわされる仕事であるために早めに旅行を計画したりするのが難しく、仮に旅行を計画してもお客様の重要なイベントがあると、て自分の計画を中止せざるを得ないということもざらにありました。
私の３０代を振り返ると、そういう状況の中で仕事と飲み会ばかり。そのころで思い出せるのは仕事でのイベントや毎日のように飲み屋に出かけた記憶ばかりです。自分自身このままではいけないのではないか？という「迷い」が出て、転職・もしくは部署転換した方が良いのではないかといったことを考え始めたのは４０歳近くになってからです。ただ、給料はそれなりに良い会社であったこと、忙しい中転職活動をすること自体もなかなか勇気と決断が必要で、時間ばかりが過ぎていきました。
そんな時に私の目に飛び込んできたのは、会社で募集のあった「ハワイへのビジネス留学」でした。私の会社は海外にも支店のある大きな会社であり、ハワイビジネス留学に参加したものは帰ってきてからグローバル部門に異動したり海外赴任したりと、中々普通の会社で得られない機会を得ていました。そういう人の経験談等を読み、私もビジネス留学、その後には部も異動するなどして人とは違う経験をしてみたいと思うようになりました。
ただ、ビジネス留学に応募するにはTOEICである程度の高得点が必要、さらに会社の方に認めてもらうにはかなりの高得点をとってそれだけの努力をしたということを示す必要がありました。実際一度上司に相談した際にはけんもほろろ。「今君にいなくなってもらっては困る。」。的なことを言われ、あきらめざるを得ませんでした。
ただ、その後も機会を見つけて絶対にハワイ留学して自分の道を切り開こうと考えて英語の勉強は続けていました。そして新しいプロジェクトに参加する頃にはTOEICも800点を超えており、上司には自分の努力の結果を示したうえで、そのプロジェクトが終わり次第ハワイ留学に応募することを予め宣言してそのプロジェクトを担当することになりました。
そしてそのプロジェクトが終わった2012年、ハワイへのビジネス留学に参加することができました。参加メンバーの中で最年長という年齢でしたが、海外からの若い参加者や日本からの参加者、誰もが自分の目標をはっきり持ち、様々な人生を送っている人々の中で４か月のビジネス留学、そして初めての海外家庭へのホームステイの中で素晴らしい経験ができました。
ハワイという場所もとても良かったです。私も含めた海外からの参加者全員、「良く学び良く遊ぶ」をモットーに、平日はかなり夜遅くまでビジネススクールの課題をこなし、週末には皆でオアフ島の色々な観光地を回るという生活を送りました。ハロウィン、クリスマス休暇、ホノルルマラソン等今思い出しても得難い経験を短い４か月の中、海外の友人たちと過ごすことができたのは私の人生の中でも一番の経験です。
そして、ハワイのビジネス留学を終えた後、日本に帰ってからは計画通りグローバル部門へ転部することができました。その後、仕事でもサウジアラビアやドバイ、台湾、インドネシア、フィリピン、アメリカ等への出張、海外チームとの電話会議等を行うなか、自分の英語能力もますます向上し、さらにはハワイ留学時の友人たちに会いに海外旅行に出かけることも増えました。
また、転部したグローバル部門、その後さらに転部した現在の部署はお客様の都合で振り回されることもなく、早くから海外旅行の計画を立てることもできる部署です。おかげさまで今現在私がヨーロッパに沢山出かけられるのは、過去仕事ばかりのころに貯めた貯金と、現在の結構自由に調整できる仕事のおかげです。今でも本当に、「ハワイへのビジネス留学」を決断したのは私の人生の中でも最もよかった決断だと感じています。 皆様も忙しさに流されたりしていないでしょうか？何か目標を立てて行動することで、ああ、あの時ああしていてよかったなぁと思えるかもしれません。
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